こんにちは!
行政書士のオサカベです。

昨日、お客様と打ち合わせをしている中で、「資金調達と融資って何が違うんですか?」と聞かれました。たしかに、これから創業する方や創業後間もない方にとってはどちらも聞き慣れない言葉かもしれません。

今回は、資金調達と融資の違いについて解説していきます。

資金調達とは

資金調達とは、文字通り、事業に必要な資金を外部から調達することをいいます。
事業に必要となる設備資金や運転資金などのうち自己資金で賄えない部分を、出資や融資、補助金・助成金、クラウドファンディング等で集めることを資金調達といいます。

融資とは

融資とは、資金調達の1つの方法で、お金を借りて資金を調達することをいいます。
大体の場合、借りる先は金融機関(日本政策金融公庫や信用金庫など)です。

創業の場合であれば、5~7年程度お金を借りて、借りている間は借入額に年間2~3%の利息が発生するといったイメージです。

資金調達と融資の違い

資金調達と融資は、「資金調達 or 融資」といったような並列の関係ではありません。
「資金調達の1つの方法として、融資がある」というイメージです。

以下の表が資金調達の全体像です。
大きく分けて、「借りる」「出資を受ける」「貰う」と言った方法があります。

このときに、「借りる」方法として最も一般的なのが「融資」となります。

出資と融資の違い

創業期のお客様と話していると、「資金調達=出資」と考えている方が多いです。
ここでは、出資と融資の違いを纏めてみます。

 メリットデメリット
出資返済が不要経営権を取られる 配当を支払う必要がある 事業によってはハードルが高い
融資経営の自由度が高い利息の支払いと返済義務がある

出資は、VC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家などから資金を提供して貰う方法で、融資と違って返済が不要です。資金を提供して貰う代わりに、会社の株式を譲渡することになるので、株式数に応じて経営権も渡ることになります。

融資は、金融機関などから期限を決めてお金を借りることです。
基本的に、借りた後は毎月の返済と利息の支払いが必要になりますが、経営権が渡ることはありません。

身の丈にあった資金調達を

創業者の中には、「出資で資金を集めたい!」という方は多いと思います。
実際に、私が普段話している中でも、このような声は多く耳にします。

しかし、本当に必要なのは出資でしょうか?
出資で多額を集めようとすると、その分リスクも大きくなります。
出資の場合、出資者に株式を渡す形になるので、出資額が大きい人が経営権を握ります。

せっかく独立して起業したのに、代表一人で自由に物事が決められず、株主にあれこれ口出されるのは、いかがなものでしょうか。

もちろん、「必要資金が大きくて融資では賄えない」と言った場合は出資に頼るのもいいと思います。しかし、そうでなければ、融資で資金調達をするということを検討してみるのも良いと思います。

世の中タダより高いものはないと言いますが、資金調達も同じです。
確かに出資は返済不要なので魅力的です。どこか煌びやかでイケてるイメージもあります。

しかし、その分リスクも大きいということもお忘れなく。
本当に自分の起業に合っているのはどちらか、よく検討してみて選んでみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、「資金調達と融資って何が違うの?」というお客様の質問に答えてみました。
是非ご参考になれば幸いです。

ただいま、創業者に役立つ小冊子を無料プレゼントしています。
お気軽にダウンロード頂き、創業に役立ててください!

https://osagyousei.com/report01/
https://osagyousei.com/report01/

最後まで読んで頂きありがとうございました。