こんにちは!
起業資金の専門家、オサカベです。
先日とある起業家さんから、「事業が軌道に乗ってきて資金が足りるようになってきたのですが、借入は全て繰り上げ返済をしてもいいですか?」という質問を受けました。
企業してからしばらくして事業が順調に推移し、どうやら借入金を前倒し返済できるくらいキャッシュに余裕が出てきたようです。
これ自体、本当に素晴らしいことです。
ただ、だからといって前倒し返済するのはオススメできません。
前倒し返済がオススメではない理由
資金繰りに余裕が出てきたからといって、前倒し返済するのはもったいないです。前倒し返済をせずに借りっぱなしにしておいた方が良い理由について、2つ紹介させて頂きます。
1.いざというときの安全資金として持っておいた方が良いから
1つ目の理由は、いざというときの安全資金としてキャッシュを持っておいた方が良いからという点です。今は順調でも、今後どうなるかは全く分かりません。急な感染症の流行や仕入れ原価の上昇、エネルギーの価格高騰など、経済を取り巻く環境は日々変わっています。
そんな中、ちょっとの逆風で立ち直れなくなることがないよう、余裕資金として潤沢なキャッシュを確保しておくことが大事です。
前倒し返済をすると、当然ですがその分手元のキャッシュが減ります。
手元のキャッシュが減るということは、その分会社の体力は減るということになりません。
「無駄に利息を払うのは嫌・・・」と思うかもしれませんが、いざというときの保険だと思えば高いものではありません。
2.金融機関とのパイプを維持するため
もう一つの理由は、金融機関との関係性維持の為です。
はっきり言って、前倒し返済は、金融機関からは嫌われます。
というのも、金融機関は融資残高の目標を立てて、ノルマとして営業に課しているからです。既存の融資が繰り上げ返済されたということは、金融機関からすると、その分新規の融資を行って穴埋めをしなければいけなくなるので、営業担当からするとたまったものではないですね。
これから良好な関係性を築くためにも、なるべくなら前倒し返済はやらない方が良いです。
前倒しで返済しておいて、後から業績が悪化したときに「やっぱ融資をして欲しい」というのはさすがに都合の良い話だと思われます。
金融機関との関係性維持という意味でも、繰り上げ返済はやめた方がいいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、繰り上げ返済はしても良いのかというテーマについて紹介させて頂きました。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。