こんにちは!
行政書士のオサカベです。
今回は、東京都新宿区で創業融資を受けるにはというテーマについて紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
東京都新宿区で創業融資を受けるには
東京都新宿区で創業融資を受ける際には、以下の2つの選択肢があります。
- 日本政策金融公庫の融資
- 新宿区の制度融資
それぞれ順を追って説明していきます。
日本政策金融公庫の融資とは
日本政策金融公庫とは、国が100%出資する公的な金融機関のことです。
全国に152支店あり、新宿で創業する場合は、新宿支店が管轄となります。
制度融資とは
各地方自治体が独自に行っている融資制度のことです。
創業者が民間の金融機関からお金を借りる際に、利息や信用保証協会への保証料の一部を地方自治体が補助してくれる制度です。
新宿区には創業者向けの制度融資が設けられていますので、
ここからは、新宿区の制度融資について紹介していきます。
新宿区の制度融資について
対象者
現在事業主でなく、法人または個人で創業しようとする者
分社化しようとする者
法人または個人で創業し、5年未満の者
分社化により創業し、5年未満の者
上記1~4のいずれかの条件を満たし、東京信用保証協会の保証対象業種の事業を営む住民税・事業税を滞納していない者(分納は不可)。法人の場合は、本店(営業の本拠)と本店登記を区内の同一所在地に置くこと。個人の場合は、事業所(営業の本拠)を区内に置くこと(区内在住1年以上の場合は東京都内の創業も可)。
創業後5年未満の方であれば要件に当てはまるということで、対象者の要件は比較的広いですね。
融資条件
貸付限度額 | 2,000万円 |
貸付期間 | 7年以内(うち据置期間1年以内) |
金利 | 本人負担0.7%以下 |
信用保証料補助 | 1/2(上限26万円) |
注目すべきが、利息の本人負担が0.7%以下で済むという点です。
日本政策金融公庫の融資では利率2~3%程度なので、それと比べても低金利ということが分かります。
また、制度融資の場合は保証協会への保証料が発生しますが、
保証料は新宿区や東京都が補助してくれますので、負担額は少なくなります。
利用の流れ
①金融機関への相談
制度融資を利用する場合、民間の金融機関から融資を受けることになります。
そのため、まずは制度融資を取り扱っている金融機関に行って、「区の制度融資を利用して融資を受けたい」と相談します。
このときに、「信用金庫」や「信用組合」に行くのがオススメです。
都市銀行に行っても創業融資には全く積極的ではありませんので、気を付けてください。
②申込書を提出し、区の商工相談員と面談(複数回)
新宿区所定の創業計画書や収支計画書を記入した上で、
区の商工相談員と複数回の面談を行います。
面談では、主に収支計画書について商工相談員のアドバイスを受けながら、
金融機関へ提出する前に内容をブラッシュアップしていきます。
③新宿区から紹介状を貰う
複数回の面談を終えたら、新宿区から紹介状を貰います。
紹介状とは、「新宿区が創業者を金融機関に紹介する」ということです。
④金融機関へ融資申し込み
新宿区から貰った紹介状を持って、金融機関へ融資の申込を行います。
その際に、商工相談員との面談でブラッシュアップした収支計画書を提出します。
⑤融資審査
金融機関から融資審査を受けることになります。
区から紹介状を貰ったからといって、必ず融資が下りるわけではありません。
なお、制度融資を使ってお金を借りる際には信用保証協会の保証を受けることになります。
創業の場合は信用保証協会の担当者が創業予定地まで訪問し、現地確認&面談が行われます。
⑥入金
無事に金融機関の審査に通れば、
契約を取り交わし、晴れて入金となります。
入金時には、諸経費や保証料が引かれた額が振り込まれることになります。
制度融資のメリット・デメリット
ここからは、制度融資のメリット・デメリットについて紹介していきます。
メリット
調達コストが安い
制度融資の場合、利息が実質0.7%以下で、かつ保証料も安く済みます。
日本政策金融公庫の融資が利率2~3%台ですので、それと比べても比較的低コストで資金調達が可能です。
創業助成金の申込資格が得られる
東京都には、一定の要件を満たす創業者が返済不要の300万円を貰える「創業助成金」という制度があります。この助成金の申込資格はいくつかあるのですが、制度融資を利用しておくことで、東京都の創業助成金の申込資格を得ることができます。
デメリット
時間と手間がかかる
日本政策金融公庫の融資を受ける場合と比較して、
提出する書類も面談の回数も多く、手間と時間がかかります。
通常、日本政策金融公庫の融資であれば、申し込みから融資実行まで3~4週間程度で行われますが、制度融資の場合、2~3か月かかることも珍しくありません。
「創業までにすぐに入金がないと困る」という方は日本政策金融公庫の融資一択となります。
「時間や手間がかかってもいいから、少しでも安く」という方は、制度融資を検討してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、新宿区の制度融資について紹介させて頂きました。
ぜひご参考になれば幸いです。
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