こんにちは!
行政書士のオサカベです。

今回は、目黒区の制度融資を利用して創業融資を受ける際の、
創業計画書の書き方と記入例について紹介していきます。

私自身、目黒区のお客様が多いので何回も書いているのと、
自身の開業時に目黒区の制度融資を利用したので、実際の経験を基に解説していきます。

目黒区の創業計画書

目黒区の制度融資を利用する際には、区所定の創業計画書が必要になります。

制度融資を利用する際には、目黒区の商工相談員の方と複数回の面談が必要です。
まずは初回面談時にご自身で作成した計画書を持って行って、その後商工相談員の方から指摘を受けた個所を修正して再度面談する・・・という形で進みます。

※目黒区の制度融資について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

目黒区所定の創業計画書については、コチラのページからダウンロードできます。

目黒区の創業計画書の書き方

ここからは、目黒区の創業計画書に記載が必要な項目について、1つ1つ解説していきます。

1.事業内容や創業動機

(1)事業内容

事業内容については、取り扱っている製品やサービスについて簡潔に書きます。
複数の事業がある場合は、それぞれの事業ごとの売上シェアの情報があると、見る側がイメージしやすいです。

(2)創業の目的と動機

意外と大事なパートです。創業に向けた熱い想いがあれば、「この人は途中で困難があっても乗り越えられるな」と思って貰えます。反対に、「前職が嫌で起業した」「儲かりそうだから起業した」という理由だと、見る側としては素直に応援する気になりません。融資の可否にも響きますので、熱い想いやこれまでにしてきた準備が伝わる内容にしましょう。

(3)創業する事業の経験

創業者自身の経験を記入します。

これまでの統計上、未経験分野での創業は廃業率が高いので、創業融資において経験は自己資金と並んで非常に重要な判断材料となります。

とくに事業の経験や業界歴が5~6年以上ある場合にはアピール材料になりますので、どんな経験をしてきて、そこでどんなスキルを身に着けてきたかを書きましょう。

問題になるのが未経験分野での開業のときです。未経験の場合でも、「経験はありません」で終わらせてしまうのはNGです。せめて関連する領域での経験がないかを書いておきましょう。

例えば飲食店を開業する場合、飲食店の経験がなくてもアパレルの店長をやっていた経歴があれば、店舗運営や経営のスキルはあるという風にアピールできます。販売業務をやった経験があれば、接客対応は経験があるとアピールできます。このように、たとえ未経験でも何か関連できる経験・スキルを見つけてアピールするとGOODです。

(4)強み、セールスポイント及び競合状況

競合の動向を調べたうえで、差別化ポイントや自社の強みについて記載します。
他社と比べてどこが特徴であり強みなのか、コンセプトやポジショニングといったことを説明しましょう。

この点は、実際に起業をして事業を進めていくうえでも重要です。セールスポイントが言語化できないと実際に顧客から選んでもらうことも難しくなってしまうので、明確に説明できるようにしておきましょう。

(5)補足説明

この欄は、創業する直前の職業、事前に必要な知識・技術・ノウハウの習得、事業協力者の有無、創業スケジュール等、および補足説明したいことを記入します。

例えば、既に受注見込みがあるのであれば販売先の会社名や、見込み客のリストがあればその件数といった情報を説明しておけば、融資審査も有利に働きます。

その他、審査に不利になるような情報があれば、懸念点として例示しておき、その対策案について書いておくと良いです。(例えば、「経験の無さが課題ですが、●●でカバーします」といった感じです。)懸念事項は、聞かれて答えると言い訳ですが、自分から対策案もセットで話せれば、言い訳ではなく説明です。

2.事業の着手状況

こちらは、該当する項目に〇をつけるだけなので、特に注意することはないと思います。

3.創業時の投資計画とその調達方法や内容

必要資金の内訳と、資金調達状況について記入します。

設備資金については見積もりが必要になるので、見積もりの金額と合わせなければいけません。

運転資金については、3か月分が基本です。
3か月分以上を書いても、商工相談員との面談で減額されてしまうので、よほどの理由がない限り難しいと思います。

4.収支計画

収支計画の欄には、1年間の損益計画を書きます。
1年間(1期目)とありますが、個人事業主で12月付近に開業する場合のように1期目が12ヵ月もないときは、1期ではなく創業から1年間の損益計画を記載します。

月次の損益計画を作って計算を積み上げていくのがベターです。
その場合、【売上高等計算根拠】の欄は「別紙参照」という記載でOKです。

記入例

以前、目黒区から記入例を貰ったので添付しておきます。
「3.創業時の投資計画とその調達方法や内容」と「4.収支計画」の例です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、目黒区の創業計画書の書き方について紹介させて頂きました。

ぜひ、目黒区で創業する方のご参考になれば幸いです。

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