こんにちは!
行政書士のオサカベです。

今回は、起業するときはお金を借りる方が良いか・借りない方が良いか、というテーマについて紹介させて頂きます。

「これから起業を考えてはいるものの、自己資金だけでなんとかやっていけそうだし、借りるか借りないか迷っているんだよね」

という悩みを抱えている方には役に立つと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

結論【借りる方が良い】

結論、起業するときにはお金は借りておいた方が良いと思っています。
理由としては以下の通りです。

①いざというときの保険になる

起業するときにお金を借りておくことで、いざ事業がうまく行かなかったときの保険となります。

創業後軌道に乗るまでは、どうしても売上も不安定ですし、赤字が続くということも少なくありません。このときに借入で潤沢なキャッシュがあることで、仮に事業が軌道に乗るまでに想定以上に時間がかかったとしても、その期間を持ちこたえることができます。

「軌道に乗らなかったらそのときに借りればいいや」とお考えの方もいるかもしれませんが、そのときには借入のハードルは格段に高くなります。

よく、「銀行は晴れの日に傘を貸して雨の日に取り上げる」みたいな言葉がドラマ等でも言われていますよね。創業後しばらくして思うように軌道が載らなかった場合、まさに雨の日なのでお金を借りられなくなります。

こうならないためにも、借りられるときに借りておくというのが大切です。
いっそのこと、借りておいてそのお金に全く手を付けなくても良いのです。

利息が2~3%発生しますが、保険代と思えば安いものです。

②投資に積極的になれる

創業融資を受けておくことで、キャッシュポジションが高まり、投資に積極的になることができます。自己資金だけですとどうしても資金繰りを気にして投資に消極的になってしまいますよね。

もちろん無駄な出費は厳禁ですが、費用対効果が見えている投資であればむしろ積極的にお金をつぎ込んで早く軌道に乗る前の期間を乗り越えるべきです。チャンスを無駄にしないためにも融資を受けておくことがオススメです。

③金融機関との関係性が作れる

創業期から融資を受けておくことで、金融機関との関係性が作れます。
金融機関は、どうしても保守的な考え方をします。全く取引のない相手には、いきなり多額は貸してくれません。まずは少額を貸して返済実績を作ってから取引額を増やす、という考え方です。

たとえば創業後しばらくして事業が軌道に乗り、事業拡大の為に追加で多額の資金が必要になったときを考えてみてください。このときに金融機関との関係性ができていれば、多額の融資をしてくれてビジネスを飛躍的に拡大させることができます。

しかし、このときにはじめて金融機関に相談にいくと、「初回なので様子見でまずはこの金額から・・・」と、希望額から減額されてしまうかもしれません。

こうなるとせっかくのチャンスを無駄にすることになるので、戦略的な意味でも融資を受けておいた方が良いです。

融資と借金は違う

融資は金融機関からお金を借りることですが、いわゆる借金とは違います。
この考え方は、まだこれから事業をやる方にはなかなか理解が難しいかもしれません。

現に私も開業時に融資にネガティブなイメージを持っており、融資を受けたもののかなり少額の融資を申し込んでしまいました。今では「もっと多く借りておけばよかった」と後悔しています。

個人の借金は、浪費の穴埋めとして使うことが殆どなので、望ましくありません。
しかし、事業用の融資であれば、融資を元手にして事業で利息以上の利回りを上げれば、レバレッジを利かせてより多く稼げることになるので、むしろ望ましいものです。

例えば利回り10%のビジネスで考えてみましょう。
100円をつぎ込んで10円の利益を生むより、100円を元手に400円の融資を受けて、計500円を事業につぎ込んで50円の利益を生んだ方が良いですよね。利息が3%の12円だとしても、38円の利益が残ります。

自己資金だけで10円の利益を生むより、借入して38円の利益を生んだ方がはるかに経営効率が良いです。

借りないことのリスク

逆に、創業時に融資を受けないというのは、借りないリスクが出てきます。
お金を借りないことで、

  • 必要な投資ができない
  • 軌道に乗らずキャッシュが尽きる

といったリスクが高まります。
前者は、せっかくのチャンスを逃すことになりかねませんし、後者は、思ったように業績が上がらなかったときに廃業リスクが高まります。

このようなことからも、多めに創業融資を受けておくことを強くオススメします。
(私自身、少額しか借りなかったことをひどく後悔しています。)

どこで借りるべきか?

創業融資を受けるときは、

  • 日本政策金融公庫
  • 地方自治体の制度融資

これらの公的融資を利用します。
公的融資についてはコチラの記事に纏めていますのでご参照ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、起業するときはお金を借りる方が良いのか借りない方が良いのかというテーマについて紹介させて頂きました。

私自身の実体験から言いますが、創業時は借りられるだけ借りた方が良いです。本当に。
(別にポジショントークでもなんでもありません!!)

ぜひ創業融資を活用して、資金の悩みとはオサラバな経営をしてください。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。