こんにちは!
行政書士のオサカベです。
本日、創業のお客さんと面談をしている中で、
「補助金を元手資金にして起業したいのですが・・・」
という質問を受けました。
確かに、国や地方自治体の補助金は便利です。
用途やタイミングがビタっとハマれば、手出しをかなり抑えて起業することができます。
今回は、そんな創業期の補助金について紹介させて頂きます。
創業期に使える補助金
創業期の方でも使える補助金としては、以下がオススメです。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は国の補助金です。
貰える額が通常枠で50万円、特別額で200万円です。
「特定創業等支援事業」という地域の自治体が行っている創業相談や創業セミナーに参加すれば、「創業枠」という特別枠に申し込むことができるので、補助金を貰える額が上限200万円となります。(2023年2月現在)
創業助成事業
創業助成事業は、東京都の補助金です。
残念ながら東京都の事業者しか使えませんが、なんと300万円という高額が補助金として出ます。(東京都はスゴイですね。)
ただこの補助金、予算に対して申込者が多く、合格率(採択率)10%程度の狭き門です。
なかなか1発で受かるのは難しいかもしれないので、覚悟して臨んでください。笑
※東京都以外の方は、お住まいの地域の補助金を調べてみるといいです!地域によっては、創業者が使える補助金を独自に用意しているところもあります。
補助金を元手に起業をすることはできない
こんな魅力的な補助金ですが、実は「補助金を元手に起業」というのはできません。
なぜかというと、補助金は後払いだからです。
補助金は、一旦、創業者が自分で経費を使い、かかった経費の一部(2/3など)を後から国が補填するという仕組みです。
具体例として、200万円の補助金を貰いたい場合で考えてみましょう。
補助率(使った経費のうちどれくらいが補助金で補填されるか)が2/3の補助金だとして、200万円を貰う場合、300万円の経費を自前で使う必要があります。
このときに、300万円分をいったん経費として使って、そのあとに領収書等を揃えて補助金交付の申請を行います。そして審査を経たうえで入金がなされるので、なんだかんだ出費から半年~1年弱かかることも珍しくないです。
つまり、補助金は後払いなので、先にキャッシュがないと利用できないのです。
お金がないから補助金に頼りたいのに、なんとも悲しいジレンマですね。
創業期に補助金をフル活用するには
そこで、起業資金として潤沢に現金を準備したいなら、創業融資が迷わずオススメです。
起業時に融資を敬遠する方は意外と多いです。確かに融資=借金ということで、避けたい気持ちは分かります。
しかし、サラリーマンの借金と事業用の融資では全く性質が異なります。
手元資金があるとないとで、起業の成功確率も大きく変わりますので、ぜひ融資を検討してみてください。
※創業融資を受けた方が良い理由についてはコチラをご参照
自己資金だけで開業できるから創業融資はいらないやというアナタへ – OSA行政書士事務所 (osagyousei.com)
補助金をフル活用したいなら、融資で潤沢なキャッシュを用意した上で申し込むというのがオススメです。
補助金の注意点
ただ、とくに創業期の補助金活用には注意しましょう。
ほんとに良くあるのが、
補助金が出るからといってムダな投資をする
というケースです。
これ、気持ちは分かるのですが、これで失敗する方が本当に多いので気を付けてください。
何が言いたいかというと、例えば本来であれば50万円くらいの投資(設備や広告など)しかしないつもりが、「補助金が使える枠がまだ残っているから使っとこう」と思って、無駄に100万円、200万円と投資額を増やすケース。これは破綻の元です。
補助金が出るからといって、本来必要ない経費にお金を使うのは本末転倒です。
いくら補助金といったって、1/3は実費で手出しが必要なのですから、無駄なものをわざわざ買う必要はありません。
僕の感覚ですが、補助金=バーゲンセールだと思っています。
みなさん、バーゲンだからといって、本来要らないものを買ってしまい、かえって損した経験はありませんか?
これと同じことが補助金でも起こります。
必要ない費用を使ってしまい、大したリターンも得られず、結局キャッシュが減るのみです。
特に補助金を使って事業を始める場合、ロクに投資計画も組まずに事業を始める方が多いです。本当に!!
普段買わないものは補助金でも買わない。
これを覚えておくように、切実な願いです。泣
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、創業期の補助金について紹介させて頂きました。
ただいま、創業に役立つ小冊子を無料でプレゼントしています。
ぜひお気軽にダウンロード頂き、創業に役立てて頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。