こんにちは。
行政書士のオサカベです。
今回は、クラウドファンディングと創業融資は相性が良いというテーマについて紹介させて頂きます。
創業期の資金調達の王道はやっぱり融資・・・
創業期の資金調達の手段としては、
- 出資
- 融資
- クラウドファンディング
等々の方法があります。
この中で、特にスモールビジネスにおいて有効なのはやはり融資だと思っています。
融資は他の手法と比較しても、
- 手間や時間が比較的かからない
- 第三者(投資家やVC)から経営について口出しされない
- 調達額も比較的多い
という点で利点があります。
しかし、融資は必ず通るものではありません。特に、創業融資においてはある程度の自己資金がないと融資審査は難しくなり、否決や減額も避けられません。
そこで、自己資金が少ない方でも創業融資の可能性や調達額を最大限高めるために、クラウドファンディングと組み合わせるという手が効果的です。
スモールビジネスに向いているクラウドファンディングとは
クラウドファンディングにもいくつか種類がありますが、スモールビジネスで創業する場合に効果的なのが、「購入型クラウドファンディング」です。
購入型クラウドファンディングとは、第三者から資金援助を受ける代わりに、サービス提供や商品などのリターンを与えるものです。
たとえば、飲食店で起業する方が、資金援助を受ける代わりに「ランチ1回無料券」をリターンとして提供するようなイメージです。
購入型クラウドファンディングの調達額は、SNSのフォロワー数や知人の数などによっても変わりますが、おおむね数十万円~数百万円程度で、そこから手数料やコンサル料等が数十パーセント引かれるので、純粋にクラウドファンディングで集まった資金だけで開業するのはビジネスによっては難しいかもしれません。
そこで、オススメなのが「創業融資とクラウドファンディングを組み合わせる」という手です。
融資とクラウドファンディングの相性が良いワケ
クラウドファンディングを行うことで、後の融資審査にもプラスにも働きます。
具体的には、以下のような利点があります。
①自己資金を多くすることができる
クラウドファンディングで手元に残ったお金については、創業融資を受ける際の自己資金として見られます。創業融資は自己資金が多ければ多いほど、融資審査にプラスに働きますし、借入額もその分多くすることもできます。
クラウドファンディングの結果、原価や手数料、コンサル料を引いたらそこまで手元に残らずに開業資金としては不十分だった・・・という場合でも、そのお金を基に融資を申し込むことで、開業資金を調達することができます。
②テストマーケティングとしての効果がある
クラウドファンディングで支援額が集まるということは、その分支援者やファンが多いということになります。これは、融資審査の上でもプラスになります。
いくら創業者が「このビジネスには市場ニーズがあります!」と言ったところで、融資担当者は納得しません。ところが、「クラウドファンディングを行った結果、このような結果が出たので、市場ニーズはあります!」と言えば説得力がまるで違います。
クラウドファンディングを行うことで、融資申し込みの際の売上予測や損益計画について説得力を持たせることができます。
また、購入型クラウドファンディングは、資金を集めてから商品・サービスの提供を行うという「受注生産」、「予約販売」のような性質を持ちます。
これは、いわば在庫を持たずにビジネスを簡易的に始めているようなもので、テストマーケティングとしては最高の環境です。
先行で運転資金が必要になることもありませんし、需要予測を見誤って不利な在庫を抱えて資金繰り負担を強いられるリスクもありません。小さく始めるには最高の形だと思いますので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、クラウドファンディングと創業融資は相性が良いというテーマについて紹介させて頂きました。
ただいま、創業者に役立つ小冊子を無料でプレゼントしています。
ぜひお気軽にダウンロード頂き、創業に役立てて頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。