こんにちは!
行政書士のオサカベです。
今回は、融資を受けた方が起業後の生存率が上がるというテーマについて紹介させて頂きます。
起業後5年の生存率は
政府が公表している中小企業白書のデータによると、創業5年後の企業の生存率はわずか25.6%だそうです。
せっかく起業しても、5年後には4社に1社しか残っていない計算です。
出典ごとに細かな数字は違いますが、どのデータをみても、創業5年後の生存率は決して高くないのが現状です。
公庫の創業融資を受けた企業の生存率は
これに対し、興味深い統計があります。
日本政策金融公庫が行っている調査データです。
公庫が過去に創業融資を受けた方に対して行っているデータなので、このアンケートは全員「過去に融資を受けた方」となります。
ここでは、5年後の生存率はなんと89.7%となっています。
つまり、世の中一般の5年後生存率は25.6%しかないのに対し、公庫の創業融資を受けた方の5年後生存率は89.7%もあるということです。
これ、凄い結果ですよね。
創業融資と創業後の生存率が密接に関係していそうです。
なぜ創業融資を受けると創業後の生存率が高くなるのか
では、なぜ創業融資を受けた方の生存率が高いのでしょうか。
正確な理由は分かりませんが私なりに想像してみました。
1.潤沢なキャッシュを持った状態で事業を始められるから
まず、融資を受けると資金繰りに余裕が生まれるからです。
創業時に融資を受けておくことで、ある程度の運転資金をもって事業をスタートさせることができます。
お金は企業の体力そのものなので、お金がある限り企業は潰れません。
融資を受けて現預金として余裕資金を持っておけば、ちょっとのことでは資金ショートしない経営ができます。
2.そもそもうまく行かない会社は融資が受けられないから
2つ目の理由は、そもそも融資を受けられている時点である程度の事業計画や実現性があるといえるからという点です。
当然、「創業するから資金を貸してくれ」と言って、誰もが融資を受けられるわけではありません。
融資を受けられる方は一部の方で、
- 自己資金を計画的に貯めてきた方
- 現実的な収支計画を立てている方
- 創業する分野での経験が豊富な方
こういった方が融資を受けられます。
逆に、思い付きで開業したような方や、収支の見通しが立たないようなビジネスモデルでは融資が受けられません。
そのため、うまく行かない会社はそもそも融資が受けられないので、公庫融資を受けた方の生存率は高いという結果になっている可能性は大いにありますね。(だとすると、公庫の起業家を見る目は本当に凄いですね・・。)
公庫の融資が通ったということは、ある種公庫のお墨付きを得たようなものなので、1つの誇りになりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、融資を受けた方が起業後の生存率が上がるというテーマについて紹介させて頂きました。
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ぜひお気軽にダウンロード頂き、創業に役立てて頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。