こんにちは!
起業資金の専門家オサカベです。

今回は、少しインパクトの強いタイトルですが、こんな融資コンサル会社に頼むと会社が潰れますというテーマについて紹介させて頂きます。

悪質な融資コンサル会社もいる

私自身、創業時の融資のサポートを仕事としてやっているので、同業他社の情報も入ります。創業融資のサポートをしている専門家の多くは、創業者のために誠実なサポートをしていると思うんですが、一部の会社で、「それってどうなの?」というあこぎな商売をしているところがあるのも事実です。

創業期に、こうした悪質な業者に当たると創業が失敗します。
早い話、本当に会社が潰れます。

専門家に創業融資を頼むとしても、誰に頼むかというのは慎重にならなければいけません。
今回は、こんな融資コンサル会社に頼むと会社が潰れるということで、頼むべきではない融資コンサル会社の特徴について、5つ紹介させて頂きます。

頼むべきではない融資コンサル会社の特徴5選

1.成功報酬が法外に高い

まず1つ目は、成功報酬が法外に高い会社です。

融資サポートの報酬は、成功報酬の料金体系を取るところが一般的ですが、妥当な相場としてはだいたい調達額の5%前後です。

僕が聞いたことがある範囲でも、20%やひどいところは平気で50%取るという会社もあります。
融資はあくまでも借りて返さなければいけないお金です。借りたお金から業者への支払い分を引いて、残ったお金を投資に使って利回りを上げて元金返済や利息支払いをしないといけません。

もちろん、融資以外でも、コンサルのような付加価値があれば報酬が高くてもそれに見合った価値があるのでいいと思いますが、単に金を借りるだけのサポートで20%とかそれ以上の報酬を取るところは避けた方が良いです。絶対にその後の返済で苦しむことになります。

2.完全丸投げで事業計画書を作ってくれる

2つ目は、完全丸投げで事業計画書を作ってくれるという点です。
一見、良さそうに聞こえるじゃないですか。「自分は何もせず融資が通る事業計画書を用意してくれるのか」と。

しかし、事業計画書を創業者が理解していないでどうするのかという話です。
融資なので、借りた後は毎月の元金返済が必要です。

毎月いくら返済する必要あるのか、毎月返済するためにはいくら稼がないといけないのか、その分を稼ぐためにはどれくらい売上を上げなければいけないのか、こういったことを考えないといけません。

この返済計画をシミュレーションするのが事業計画書なんですが、肝心の事業計画書を丸投げで用意して創業者がまったく理解していないようだと危険です。気が付けば月々のキャッシュフローがマイナスになり、毎月毎月お金が減っていくということにもなりかねません。

それに、銀行取引を考えても、丸投げの事業計画書はNGです。専門家に任せて完璧な計画書を作って仮に融資が受けられたとしても、その計画書が絵に描いた餅で全然実態と合っていなければ、銀行側も、その会社の事業計画書は今後信じてくれなくなります。

一件、丸投げ対応というのは楽で良さそうに見えますが、後のリスクの方が大きいです。
事業計画書を一緒に作ってくれる専門家を選ぶようにしてください。

3.過度に多く借りさせる

3つ目は、過度に多く借りさせる会社です。
融資のサポートは成功報酬が一般的です。調達額に対して何パーセント、というように報酬を貰うので、変な話、お客さんが多額を借りれば借りるほど、融資コンサルは儲かるわけです。

ということで、融資コンサルはなるべく多額を借りさせたいというのが基本的な心理として働くのですが、この際に、資金繰りを無視して必要以上に借りさせる業者はダメです。

「創業期に資金はあればあるほどいい」、「必要なくても余剰資金としてキャッシュは多く持っておくのが良い」というのは僕も同感ですが、それはあくまでも適切なバランスの範囲内の話だと思うんです。

例えばビジネスの規模や期待される利益に対して見合わない額を調達したり、自己資金がちょっとしかないのに借入で多額を賄ったり。

将来的な利益や自己資金に対して過度に多い借り入れをしてしまうと、利益に対して返済負担が多く毎月の収支が成り立たなくなったり、総資産のうち負債の比率が多く赤字を出したらすぐに債務超過になってしまったりと、リスクが大きくなってしまうんです。

このあたりのリスクを考えずに、成功報酬を多く稼ぎたいがために必要以上に借りさせる会社は、お客さん目線ではなく自社の短期的な利益目線でしか仕事をしてないと思うんです。

4.金融機関をだまして借りさせる

4つ目は、金融機関をだまして借りさせる会社です。
これも、業界では耳にするのが割と少なくない話です。

お金を多く借りるために、金融機関を欺いて借りるということはテクニック的には可能です。ここでは具体的な手口は書きませんが、要するに嘘をついて金融機関からお金を借りる手口です。

これも、一見その場限りで考えればお金を借りられてメリットがあると思ってしまうのかもしれませんが、長期的に見れば大きくマイナスです。

銀行取引は一度借りて終わりではなく、今後会社を維持拡大させていく上で追加融資のタイミングは絶対に来ます。その時に借りられなくなっては仕方ないので、金融機関をだまして借りさせるような会社には絶対に頼まないようにしましょう。

5.本来借りてはいけない人に借りさせる

5つ目は、本来借りてはいけない人に借りさせるという会社です。

僕自身、創業融資のサポートをしていて、いろんな方から相談を受けます。

創業のために計画的な準備を行って具体的なビジネスモデルも定まっている方もいれば、中には、明らかにビジネスモデルとして破綻しているような計画をお持ちの方や、どう考えても見立てが甘く準備不足だろうという方もいます。

個人的には、こうした方は、本来お金を借りてはいけないと思います。
リスクを背負って無理に事業を始めるよりも、まずはビジネスモデルをしっかり考えて収益の見立てを立てたり、自己資金で小さく試して仮説検証をしたりしなければいけないはずです。

本来このような会社は融資を受けることはできません。
しかし、先ほどの話とも繋がりますが、見かけだけの計画書を作ったり金融機関をだましたりしてお金を借りさせる会社もあります。

一件、自分では融資が受けられなかったところ、融資が受けられるようになったので良さそうに見えますが、儲からない事業でお金を借りても返済で苦しむだけです。

とある金融機関の格言で、「貸さぬも親切」という言葉があります。
事業がうまくいかないような会社の場合、貸すことでかえってお客さんが苦しむことになります。

こうした方はしっかりと断って、まずはしっかりと収支が出る事業のプランを考えるようアドバイスするべきですが、表面的な資金調達のサポートをして、あとはサヨナラという会社だと、創業後にかえって苦しむことになります。

まとめ

全体的に共通して言えるのが、融資は毒にも薬にもなります。本当の意味で創業者のことを考えて提案をしてくれるような会社を選ぶべきです。

上っ面の資金調達のサポートをするだけの会社を選んだ結果、事業がうまく行かず撤退を余儀なくされたり、今後の銀行取引に支障が出たり、返済に苦しんだりということにもなりかねません。

創業期にどの融資コンサル会社にお願いするかによっては、会社が潰れて今後の生活にも支障が出るということは何ら大げさな話ではありません。

「成功率○%」とか「平均調達額○○万円!」とかそういう実績ももちろん大事なんですが、それ以上に、「本当にクライアント目線の誠実なサポートをしてくれるのか」という観点で誰に頼むかは見極めるようにしてください。

ということで、今回は、こんな融資コンサル会社に頼むと会社が潰れますというテーマについて紹介させて頂きました。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。