こんにちは!
行政書士のオサカベです。
今回は、創業費用を節約するために何ができるかというテーマについて紹介させて頂きます。
創業にあたって、資金の悩みは大きなテーマですよね。
あれこれと夢が膨らんで、創業に必要な資金が膨らんでしまうことはよくあります。
しかし、創業期で多額の資金が用意できる人は少ないと思います。
そこで融資を受けようにも、創業融資の場合は自己資金が少ないと中々多額の融資を受けることも難しいので、結局のところ資金を節約せざるを得ない・・・という方は多いのではないでしょうか。
または、計画的に、事業を小さくはじめて大きく育てるよう戦略的に経費を抑えるという方も多いですよね。
そんな創業費用の節約について、日本政策金融公庫が2015年に行った「新規開業実態調査」で創業者が行った創業費用節約の工夫について統計が取られているので、今回は、その内容について紹介させて頂きます。
参考 2015年度新規開業実態調査 (jfc.go.jp)
創業費用を節約するために行ったことベスト8
第一位:中古の設備や備品を購入した
日本政策金融公庫が創業者に対して「創業費用を節約するために行ったこと(複数回答可)」というアンケートを行った結果、一番多かったのは、中古の設備や備品を購入したという回答でした。回答者の49.5%と約半数がこのような工夫をしていることが分かります。
創業初期は、店舗や事務所作りにワクワクして、こだわりの設備や備品を集めたくなる気持ちはすごく分かりますが、それでも創業初期は設備費用を節約するために、中古品を購入する等で工夫することが大事ですね。
第二位:取引先と交渉して有利な取引条件にした
第二位は、28.2%の回答者が、取引先と交渉して有利な取引条件にしたという回答でした。
創業初期からこういった交渉ができるのは凄いですね。実際に取引先と交渉して仕入れ価格を安くしたり支払い条件を有利にしたりといった交渉は重要です。
これ、口で言うのは簡単ですが、難しいことですよね。
なかなか創業期で立場が弱いことも多い中、皆さんこうした交渉を行っているのは凄いです。
第三位:レンタルやリースの設備や備品を利用した
第三位は、24.6%で、レンタルやリースの設備や備品を利用したという回答です。
オフィス用品や機械・車両など、レンタルやリースを利用すれば設備資金をグッと抑えることができます。創業期にこうした方法を取ることは、賢い選択かもしれませんね。
貸借対照表(BS)もなるべく小さく抑えることができますので、最小限の資産でより効率の良い経営をすることができます。
第四位:店舗・事務所などの内装工事を自分で行った
第四位は、20.2%で、店舗・事務所などの内装工事を自分で行ったという回答です。
コレ、凄くないですか(笑)
みなさんそんなにDIYできるんですかね?まさかの上位でびっくりしています。
確かに工事を自分で行うことができれば、その分の費用を抑えることができますが・・・、私にはできません(笑)
第五位:自宅の一部を店舗・事務所などにした
第五位は、19.8%で、自宅の一部を店舗・事務所などにしたという回答です。
この調査は2015年のものですが、今だと当時よりテレワークも普及していますし、もっと多いかもしれませんね。
実際、多くの仕事で今やオフィス不要でできてしまう時代なので、自宅開業の方も多いと思います。創業初期に固定費を大幅に抑えることができるので、良い工夫ですね。(家賃も案分して経費に落とせますし・・・。)
第六位:従業員を雇用せず家族に働いてもらった
第六位は、18.9%で、従業員を雇用せず家族に働いてもらったという回答でした。
創業期はなるべく人も雇わず、小さく始めるという方も多いと思いますが、身内で協力して貰って乗り切るというのも有効な手ですね。
第七位:扱う商品やサービスを絞り込んだ
第七位は、16.3%で、扱う商品やサービスを絞り込んだという回答でした。
これも賢い選択ですね。どうしても商品やサービスが増えると、その分のコストもかかります。さらに在庫が必要な業種だと在庫リスクや管理コストも馬鹿になりません。
その他もろもろのコストを抑えるためにも、扱う商材やサービスを絞り込むことは有効な手ですね。マーケティング戦略上も、あれもこれもやるより強みに絞る方が良いと思います。
第八位:知人の店舗、事務所などの一部を間借りした
第八位は、6.2%で、知人の店舗・事務所などの一部を間借りしたという回答でした。
間借りなら、自分でテナント等を契約するよりも安く始めることができますので良いですね。
一点注意しないといけないのが、大家さんの承諾のない間借りの場合は銀行口座が作れないので気を付けましょう。良くあるのが、大家さんと賃借人の間の契約で、転貸借(又貸し)の禁止条項がある場合です。
間借りする場合は、大家さんから転貸借の許可が書面で出ているのかはチェックしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、創業費用を節約するために何ができるかというテーマについて紹介させて頂きました。
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ぜひお気軽にダウンロード頂き、創業に役立てて頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。