こんにちは!
起業資金の専門家オサカベです。
今回は、クラファンと創業融資、資金調達するならどっち?というテーマについて紹介させて頂きます。
クラファンと創業融資それぞれの特徴
近年、創業時にクラウドファンディングで起業資金を集めるというのは一般的になりつつあります。
少し前までは、クラウドファンディング=社会的意義のある革新的な事業を行って広く皆さんから資金援助をして貰うというイメージでしたが、今ではいわゆるスモールビジネスでも、購入型クラウドファンディングを利用して知人を中心に資金を援助して貰うことが可能かつ一般的になっています。
クラウドファンディングで集めた資金は返済不要なので、元金返済が必要かつ利息負担が発生する銀行融資よりもコストパフォーマンスでいえば良いような気がします。
しかし、本当にそうでしょうか?
クラウドファンディングには原価がかかる
購入型クラウドファンディングを行うときは、リターン(返礼品)を用意するのが一般的です。リターンとしては、商品サービスの一部を提供したり、オリジナルのグッズを販売したり、相談やコンサルティングといったサービスを提供したりと様々です。
ここで意識したいのが、「リターンには原価がかかる」という点です。
クラウドファンディングではいくら手元に残る?
スモールビジネスでクラウドファンディングを行うと、行う事業やSNSのフォロワー数にもよりますが、多くの場合は数十万円~数百万円程度だと思います。
仮に100万円をクラウドファンディングで集めたとします。
このときに、手元に残るのはいくらでしょうか?
支援額が100万円だとしても、そこからプラットフォームの手数料が引かれます。
手数料はCAMPFIREの場合で17%、つまり17万円が引かれます。
ここで、100万円-17万円で83万円。
リターン品の原価率が30%だとすると、原価は30万円。
そのため、83万円-30万円で53万円となります。
さらにここからリターン品の送料が合計10万円だとすると、
53万円-10万円で43万円。
さらに、プロジェクトページのビジュアル作成でコンサルに画像作成やプロフィール作成を相談するとなると、コンサル代として20万円程度かかることも通常です。
すると、43万円-20万円=23万円。
こうなると、案外手元には残らないですよね。
「いや、返済不要の23万円が残ったんだから良いじゃん!」と思うかもしれませんが、考えてみて下さい。
クラファンで支援金を集めるために、どれくらいの時間を消費しましたか?
また、リターン品を提供するために、どれくらいの時間を消費しますか?
クラファンで支援金を集めるには、プロフィールやプジェクトページを作り、リターン品を開発し、日々、SNSで告知をし続けなければいけません。
そこにかかった時間と、手元に残った額を計算して、時給単価を出してみてください。
・・・多くの場合、普通に稼いだ方が時給単価は良いのではないでしょうか。
純粋な資金調達の意味では融資の方が良い(と思う)
かたや融資の場合、非常にドライでシンプルです。
調達したお金は利息を付けて返さないといけないという制約はありますが、それでもクラウドファンディングに比べれば比較的少ない手間で早く多額の資金を調達することが可能です。
クラウドファンディングのように、日々告知する手間も、リターン品を提供する手間もかかりません。
そのため、あくまでも「資金調達のため」であれば、創業融資の方が圧倒的に使い勝手がいいと思います。
それでもクラファンをやる意義とは
ただ、クラファン自体を否定するつもりは全くありません。
むしろ、創業時にクラファンを使うことは大きな意義があると思います。
ただそれは資金調達という意味ではなく、クラファンを使うことで、
- 認知される場が増える
- 起業に協力してくれる仲間が集まる
といったメリットがあるからです。
あくまでも資金調達だけでいえば、クラファンよりも創業融資の方が圧倒的にいいと思いますが、クラファンには創業融資にないメリットがあります。
認知や仲間集めという意味で、クラファンを使う意味は十分にありますので、こういった点に魅力を感じる方はぜひ試してみるといいと思います。
反対に、とにかく早く多く確実に資金調達をしたいという方は、クラファンではなく創業融資を使うことをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、クラファンと創業融資、資金調達するならどっち?というテーマについて紹介させて頂きました。
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ぜひお気軽にダウンロード頂き、創業に役立てて頂ければと思います!
最後まで読んで頂きありがとうございました。