こんにちは!
行政書士の越阪部です。

今回は、「創業融資はどの銀行から受ければ良い?」というテーマについて紹介していきます。

創業融資の種類

創業融資を受ける際には、以下の2択であることが一般的です。

(1)日本政策金融公庫
(2)自治体の制度融資

両者の違いはこちらの記事で紹介していますが、
ざっくり言うと、

・日本政策金融公庫
→スピードも早く手間もかからない

・自治体の制度融資
 →時間がかかる場合が多いものの、日本政策金融公庫より好条件なものもある

という違いです。(ただし、制度融資はどの自治体の制度かによって大きく異なります。)

日本政策金融公庫がオススメの方

・できるだけ早く融資を受けて事業をスタートさせたい方
・手続きにかける手間はなるべく省きたい方

制度融資がオススメの方

・今すぐに資金が必要なわけではない
・手間や時間がかかっても良いから少しでも良い条件で借入したい

創業融資はどの銀行から受ければ良い?

冒頭の、「創業融資はどの銀行から受ければ良い?」という質問に対して答えると、

・お近くの日本政策金融公庫
・お近くの信用金庫・信用組合

この2つのどちらかを利用する、というのが私の見解です。
(正確には銀行ではないですが、広義の意味で銀行と書かせて頂きます。)

日本政策金融公庫

先ほど述べた(1)日本政策金融公庫からの融資を受ける際には、
日本政策金融公庫の最寄りの支店から融資を受けることになります。

公庫は全国152支店あり、沖縄を除く各都道府県に設置されています。
インターネット等で申し込んだ後、お近くの支店に行って面談の上、融資を受けます。

信用金庫・信用組合

(2)制度融資を利用する場合は、信用金庫や信用組合から融資を受けるのがオススメです。

銀行は規模に応じていくつかの種類に分けることができ、大きいものから

  • 都市銀行(メガバンク)
  • 地方銀行(第一地銀)
  • 第二地銀
  • 信用金庫
  • 信用組合

といった種類が挙げられます。

制度融資を利用する際には、
まずは銀行に対して相談が必要ですが、
どの銀行に申し込むかについては、創業者の自由です。

この時にオススメなのが、「信用金庫や信用組合」など、
地域密着の金融機関
に申し込むということです。

信金や信組は、都市銀行や第一地銀と比べて対応エリアは狭いですが、
その分地域密着できめ細かい対応をしてくれます。

特に、創業期の会社や規模の小さい会社であっても、
親身なサポートをしてくれるので創業期の会社にとってはぜひとも付き合っておきたい金融機関です。

創業期の制度融資を信用金庫等から受けておくことで、
地場の信金とのパイプを作り、継続的にお金を借りられる関係性が作れます。

なぜ都市銀行はダメなのか

もちろん、制度融資によっては、三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそなといった都市銀行(メガバンク)も対応しているものもあります。

当然、都市銀行に融資を申し込んでも構わないのですが、あまりオススメはしません。
創業期の会社は、こうした大きい銀行からはなかなか相手にされにくいからです。

大きい銀行は、大企業を相手にビジネス展開しているので、1回の融資の規模も大きいです。数十億円、数百億円単位で取引しているのが普通の相手に対し、創業者がやってきて「800万円貸してください」といっても、なかなか相手にされません。

運よく創業融資が受けられたとしても、都市銀行は中小零細企業に対して非常にドライなので、中長期的な目線でもあまりお勧めしません。

信金をはじめ、地域密着の金融機関とパイプを作っておけば、
いざ業績が落ち込んできたとしても助けてくれることがありますが、
都市銀行の場合は中小零細企業に対してドライなので、まずそのようなことはありません。

創業期や成長期にあり、まだまだ会社の規模もそこまで大きくないうちは、
地域密着の金融機関と付き合うことがオススメです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回の話を纏めると、創業融資を受けるべき金融機関は、

・日本政策金融公庫
・地域の信用金庫や信用組合

ということになります。
両方とも、創業期や成長期には大変お世話になる存在ですので、
ぜひ創業融資を受けて実績や関係性を作っておくことをオススメします。

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