こんにちは!
行政書士のオサカベです。

今回は、創業計画書を書くと起業が成功しやすい!?というテーマについて紹介させて頂きます。

日本政策金融公庫の統計によると・・

日本政策金融公庫という国営の金融機関があります。
ここが毎年、起業家に対して行っている調査によると、「創業計画書を書いた方が起業が成功しやすい」ということが分かります。

「創業後、売上は増加傾向か」という質問に対して、「事業計画書を作成しなかった」方は17.8%、「事業計画書を作成した」という方は38.3%の割合で売上が増加傾向になっているようです。

全体的に、増加傾向の方の割合は少なめではありますが、それでも事業計画書を作成した方の方が、作成しなかった方よりも2倍以上の割合で、売上が増加傾向になっているようです。

  • 事業計画書なんて作っても意味ない
  • 計画を作っても実際にそれ通りにはいかないので役に立たない

こんな声を巷ではよく耳にしますが、実際にデータを見てみると、事業計画書を書いた方がうまくいくということが分かりますね。

逆に、事業計画書を書かなかった方は2割弱しか売上増加傾向になっていないので、いかにリスクが高いことなのかよく分かります。

なぜ事業計画書を書くと起業が成功しやすい?

このデータ自体、私としても少し驚きました。
事業計画書を書くこと自体は売上には直結しませんが、それでも書いた方がうまく行くワケについて、私なりに考えてみました。

経営について考えるから

事業計画書を書く中で、経営についての考え方が整理されます。

「誰に」「何を」「どうやって」提供するのかというコンセプト作りから始まり、他の事業者との差別化やポジショニング設計、マーケティングの4P(Product、Price、Promotion、Place)や営業ファネルなどの基本的な経営戦略について、事業計画書を書いていく中で自分の考えが深まります。

実際に頭の中で考えているつもりでも、実際には漠然としたアイデアに過ぎなかったり、具体的な行動指針が抜けていたりすることは往々にして起こり得ます。

こうした考えを事業計画書として落とし込むことで、経営方針が定まっていき、結果として起業後にうまく行くのではないでしょうか。

目標ができるから

事業計画書(特に収支計画)を書くと、具体的な目標が出来上がります。
例えば、粗利率60%/固定費が月100万円のビジネスで、毎月の利益を20万円残したいとすれば、毎月200万円の売上が必要だと分かります。

補足

目標売上高の計算式は、(目標利益+固定費)÷限界利益率

仮に客単価が5,000円のビジネスだとすると、月に400人の顧客を集めなければいけません。
毎月20日稼働だとすると、1日あたり20人です。

すると、1日あたり20人を集客するには・・・
といったように、具体的な目標とそれに向けたアクションプランを考えることができます。

何の計画もなしに、「とりあえずたくさん集客する!!」と行動するのと、「1日20人を集客する」と行動するのでは、結果がまるで変わってきます。

※ダイエットで考えると分かりやすいです。「とりあえず痩せなきゃ」と思って痩せたことはありますか?
それよりも、2週間で1キロ落とすというように具体的な目標を設定した方が絶対にうまくいきますよね。

このように、具体的な目標ができるというのも売上増加に繋がっている理由ではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、創業計画書を書くと起業が成功しやすいというテーマについて紹介させて頂きました。

ぜひ、これから起業を考えている方は、まずは一度事業計画を書いてみて、具体的なシナリオを作ってみましょう。

ただ、そのあとに実際に行動してみると、絶対にその通りには行きません。笑
それでもいいんです。思い描いたとおりに行かなかったら、なぜシナリオと違う結果になったのかを考えて、シナリオを修正した上でまた次の行動に移ればいいんです。

きっと、これを繰り返していくうちに、事業計画の解像度も高くなっていき、成果も出ていくのだと思います。事業計画書作りは、PDCAでいうところの、Planの部分ですね。

なんなら、(金融機関など第三者に出さないものである限り、)事業計画書なんていうたいそうなものでなくても良いと思います。自分が分かるメモでも良いので、収支計画などの具体的なPlanを作ることが重要なんだと思います。

ぜひ、起業する際の参考になれば幸いです。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。